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人物デッサン(木炭&鉛筆)

白ひげのつぶやき

得意分野の人物デッサンだぜ!昔、学生の頃、講師室に安井曾太郎(日本の有名な洋画家)の裸婦デッサンのコピーが貼ってあって、あんな風に描けたらいいのになとという、憧れと具体的な目標になった作品があったんだよねー。今はアトリエの壁に貼ってる。人物を描く時はリラックスして楽しみながら描いて欲しいな!細かなテクニックは沢山あるけど、安井曾太郎になりきって。さあ~描いていくよ!

完成作品

人物デッサン 完成(木炭&鉛筆) あとりえの片隅でデッサン道場
人物デッサン 描き始め

STEP.1

構図

画面は膝が入るように、画面上は頭を切らないように入れます。石膏デッサンと違い多少の主観性があっていいのではないでしょうか。

進め方

最初から細い木炭を使い全体のプロポーション、動きも合わせて描きます。薄く描きながら形を探っています。

人物デッサン 描き始め

STEP.2

大きな空間―1

バックの壁と人物の関係性を探っていきます。

進め方

膝が手前に出るようコントラストを強くします。手前の肘、パイプ椅子、壁には大きく影を付けます。太い木炭を細い木炭と合わせてつかっています。

人物デッサン 中盤

STEP.3

大きな空間―2

大きな流を探っていきます。

進め方

ガーゼを使い木炭を軽く沈ませます。

人物デッサン 終盤

STEP.4

顔と手―1

人物デッサンは顔と手の描写が決めてとなります。早い段階で描き始め描写密度を徐々に上げていきます。

進め方

木炭に加え、さっぴつ、鉛筆を使い肌の質感を出していきます。

人物デッサン 終盤

STEP.5

顔と手―2

顔は目元、口元、鼻、髪の毛の生え際を繊細に描きます。手は関節と爪をポイントとします。それぞれの造を理解し頭に記憶するようにしておくと上達が早いでしょう。

進め方

肌の質感表現のポイントは湿っぽさ、シットリ感、艶っぽさを意識することです。石膏像にはないものです。明るい所は鉛筆を使いさっぴつで沈め、ねり消しで抜いていく流です。

人物デッサン 終盤

STEP.6

コスチューム

コスチュームの皺を描いていきます。首回り、肩、腋、肘、袖口、胸、腰、股、スカートの裾、タイツごしの膝がポイントです。

進め方

肌の質感に対してカラッといた扱いにします。早い話、ガーゼ、さっぴつで沈ませ過ぎないことです。布地の厚みや表情も大切です。尖らせた木炭を使いましょう。

人物デッサン 完成

完成

まとめ

最終段階では私の必殺アイテムである筆を使っています。木炭を微妙にのばし滑らかな表情を作っています。かなり時間をかけてねちっこく描き上げた自信作です。

人物デッサン(鉛筆)

白ひげのつぶやき

人物デッサンは楽しいねー!、上手く描けるようになるには・・・理想の人物像を見つける。もちろん部分的でもかまわない。いや、むしろ部分的な方がいいかも。モデルに似せる似せないは少し力量が上がればどうにでもなるけど、「はい、似ました」だけでで終わったらもったいない。(個人的主観ですが)今回は鉛筆で描くよ~♪

完成作品

静物デッサン(鉛筆)あとりえの片隅でデッサン道場

STEP.1

構図

画面は膝が入るように、画面上は頭を切らないように入れます。傘を膝の上で持っているポーズなので若干工夫しています。

進め方

鉛筆は2B、3B、4Bを使用。

STEP.2

大きな空間―1

右上からの光を強調します。膝の上は意識的にあかるくしています。

進め方

尖った鉛筆を筆圧を掛けず柔らかくのせていきます。顔は全体的な空間がおよそ出たらいち早く描き始めます。描写モードのスイッチが入る瞬間です。

STEP.3

顔の表情

顔の骨格(顎、頬骨、後頭部)を意識し描き進めます。肌の質感は重要で鉛筆ならではの表現でいきたいと思います。

進め方

ガーゼを使い木炭を軽く沈ませます。

STEP.4

手の表情

顔と同じくらい大事なのが手です。難易度的には手の方が難しいと思う今日この頃ですが・・・。手の構造を頭に入れ枚数を重ねていきましょう。クロッキーも大事です。

進め方

顔より手前にあるので3B、2B、B、HBを使っています。太腿との接点は強めに入れます。

STEP.5

コスチュームと壁

コスチュームは厚手のニットです。首回り、袖口、センターの凸凹はコスチュームの材質感をだすために描きます。壁との空間を意識し背景を描きます。

進め方

鉛筆を立てたスタイルで描きます。背景は2H、3Hを薄く均等にのせていきます。

完成

まとめ

膝から腰、肩までの空間と背景につながる空間がうまくまとまりました。

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